竜海ままのいろいろ

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人間って弱いよね。

私の父親は、90歳です。
最近、視力や聴力はかなり衰えてきていたものの、
パソコン、将棋、囲碁などを楽しめる程、しっかりしている老人でした。

母(私の)に先立たれた15年前にはかなりショックを受けたようですが、
それからも、兄の家族と静かに暮らしておりました。

一日の父親の行動は、大体決まっていて、
起床、お仏壇にお線香をあげる、庭を散歩、新聞を読む、マッサージ機に横たわる、等など・・・・・・・
日によって若干違いはあるものの、大体同じような生活を送っていました。

そんな父親がある日、突然、おかしな行動をとり始めました。
所謂、認知症のような行動がでたのです。
あまりに突然の事だったので、
家族は、かなり驚き、戸惑いました。

普段から物静かで優しい父親でした。
しかし、父親は戦争経験者です。
今まで、戦争の恐ろしさを私に語ってくれていた以上の怖さを沢山経験してきたんでしょうね。
人も物も周りがすべてアメリカ兵に見えてしまうらしく、
攻撃的な態度、鋭い表情に変わってしまい、
まる2晩、睡眠をとりませんでした。
ですから、余計頭の中が興奮してしまったようです。

かかりつけの医者から、精神安定剤と導眠剤をもらい、睡眠がとれてからは、
少し精神が落ち着き、問題行動もおこす事は少なくなりましたが、
今度は、食事をとらなくなってしまいました。

栄養補給の為入院。
その頃から、やっと、少しずつ、元の温和な父親に戻ってきました。

ただ、この栄養補給が点滴だけではもう足りないらしく、(水分で体がむくんでしまう事もあり)
体力が著しく落ちたままです。

なんとか、口から食べものを食べてくれないと、
チューブを体内にいれての補給を考えなければいけなくなりました。

日曜から昨日まで私が病院に寝泊りしてついてきました。
私は、父親にとって怖い?(笑)存在なのか、
私の言う事はとてもよく聞いてくれます。

食欲もなく、食事を拒んでいた父親が、3日で給食を完食するまでになりました。
ひと安心です。

そして、あれほど酷かった認知症のような行動は、全くとらなくなりました。

認知症は、日ごとに酷くなる事はあっても、軽くなったり、治ることはないと聞いてましたから、
もしかしたら、あれは、認知症ではなかったのかもしれないと、
兄弟みんなで、それを期待しています。


父親がどうしてあの時、そうなってしまったのか、
思いあたるのは、ひとつだけ、と、
一緒に暮らしている兄嫁が話してくれました。

実家の軒先につばめが毎年巣をつくり、雛が孵り、
そこから巣立っていってました。
もう、何年もそれが続いていました。
今年もまた、巣の中に可愛いこつばめが何羽か、姿をみせるようになり、
これを見るのを父親は毎日の日課にしていたらしく、
一日に何度も、見上げて、巣立つ日を楽しみにしていたそうです。
ところが、ある日、とても残酷な光景を見てしまったのです。
アオダイショウが、巣の中の雛を食べてしまったのです。
   実家は田舎にあるので、庭にも沢山の木々がありますし、
   少し行けば、山もあります。
   勿論、蛇は、ずっと前から、家の周辺にはいたでしょう。
   しかし、どうして、軒下に・・・
   と思ったのですが、
   蛇は、ガラス窓は登れなくても、網戸は登れるのだそうです。

朝の事でしたので、実家の職人さん達が、蛇を捕まえて、遠くに捨ててくれたらしいのですが、
その時の父親の悲しむ様子は、とても見ていられない程だったそうです。


それから、朝から始まる父親の生活パターンは全く崩れ、
自分の部屋から、食事以外でてこなくなったと思ったら、
今回のおかしな行動をとり始めた、という事です。

可愛い雛を蛇に奪われてしまった悔しさ、雛を思う優しさが
父親の精神状態をも、狂わしてしまったのでしょうか。。。

人間って、弱いですね。
でも、そんな弱い父親の優しい気持ちが、私は大好き。
ずっと、いつまでも、心穏やかに、生き続けてほしいです。


===============================
ここ1週間程は、忙しくて、パソコンに向かうことすらできませんでした。
食べログもちょっとご無沙汰しちゃった。
少しずつ、元に戻れるように頑張ろうかな。

写真は、庭でとれたトマト君達。
見ないうちにこんなに大きくて立派なものができていました。パチパチ。^^
トマト

*Comment

大変でしたね。 

最近更新が途絶えてみえたので、忙しいのかな~くらいにしか思っていませんでした。
お父様、回復に向かわれているということで、少しほっとしました。

うちの父も内容は違いますが、別人のような顔になったことがあります。
あのときは本当に辛かった。

家族で支え合って、一日一日だんだん日常に戻ってゆけると良いですね。
竜海さんご自身が参ってしまわないように、ご自愛くださいね。
  • posted by PIYO 
  • URL 
  • 2009.07/22 20:47分 
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う~む… 

いろいろ考えさせられますね~…

>あれは、認知症ではなかったのかもしれないと
それを期待しましょう。
青大将の件で、「忘れたい」という意識を持ってしまったのかも。

私の祖父も、捨て猫の子猫を拾って来て可愛がっていたのに
嫁(祖母ではなく息子の嫁)に「捨てて来て!」と言われて
泣く泣く山に返してから、
元気が無くなってアッと云う間に他界してしまいました。
小さな命を大切にする心って、
知らず知らずのうちに自分自身の命も大切にするのかもしれません。

それにしても自然界って厳しいですね~。

それにひきかえ、あの鳩どもは…(-.-)
  • posted by すっかり胃が弱くなったタヌキ。 
  • URL 
  • 2009.07/22 23:15分 
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先ほどNHKで宮川大助氏の両親が歩んだ歴史を見て(涙)した後でしたので、更にウルってしまいました。
戦争で受けた心の傷は深いですね…。
私も未だに学生時代の部活悪夢でうなされる事があるらしいです(本人は爆睡~♪)。
  • posted by rumba 
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  • 2009.07/22 23:32分 
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PIYOちゃんへ

実家は福島なので、顔を見に毎日通う事はできませんが、できるだけの事はしたいと思っています。
認知症の行動がでて、2日目に駆けつけた時は、
父親の顔がもう全く別人のようになってしまっていて、ショックでした。
でも、手や足をさすってあげて、心の中で、「しっかりして。元に戻って。」と祈っていたら、不思議な事に、段々父親の表情が和らいできました。

今は、どちらかというと、栄養補給と、内科的な治療を頑張っています。

PIYOちゃん、
ありがと。
私は大丈夫だよ。^^
  • posted by 竜海まま 
  • URL 
  • 2009.07/23 02:03分 
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すっかり胃が弱くなったタヌキさんへ

タヌキさんのおじいさんも、やっぱりタヌキさんと同じで優しい人だったんだね。
猫ちゃんの話、私もウルってしまった。(涙)

自然界って厳しいよね。
弱肉強食、仕方ないんでしょうけど・・・

タヌキさんのベランダの鳩君達にも、少し、怖さを教えてあげたら?(笑)
でも、傷つけたくはないでしょうから、タヌキさんには無理ね。
お土産のお掃除をしながら、一緒に仲良く暮らして下さい。^^

コメントありがとうございました。
  • posted by 竜海まま 
  • URL 
  • 2009.07/23 02:14分 
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rumbaさんへ

戦争の話は、父から、いろいろ聞きましたが、
感受性が強い私を思って、父親は私にあまり残酷な話はしていないと思います。
いや、もしかしたら、父親自身が一番忘れたい事なのかもしれません。

父親は、戦争で外地に行っていましたから、内地で戦争を体験した人以上に辛かった事が沢山あったと思います。心の傷はかなり深いんでしょうね。

ところで、rumbaさん、
学生時代、部活は?
何をされていたんですか?
今でも、悪夢をみるなんて。。。
でも、rumbaさん本人が爆睡していておぼえていないところがいいですね。^^
  • posted by 竜海まま 
  • URL 
  • 2009.07/23 02:28分 
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竜海さんへ。
ホントは音楽がやりたかった私の部活は、皆で甲子園を目指して行けなかった球遊び部です♪。
夜中に大きな声で挨拶したり、謝ったり、『直ぐに洗濯します!すいません!!』とか言ったりするそうです(笑)。
トラウマは怖いですぅ~。
  • posted by ruwba 
  • URL 
  • 2009.07/23 23:19分 
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  • posted by  
  •  
  • 2009.07/28 22:31分 
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No title 

ruwbaさんへ

野球部とは、意外でした。
テニスなどを楽しまれるイメージですもの。^^
今は、カレー部?(笑)
  • posted by 竜海まま 
  • URL 
  • 2009.07/30 11:45分 
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No title 

うちゃも去年友達のような猫を亡くしてしまい、後悔してもしきれません。
プロフの猫です。
体の中ではもう赤血球が作れない状態だったそう。
病院を間違えたうちゃが悪いんですが。
それでも苦しいのに病院で最後まで喉を鳴らしてました。
生き物と深く関わるとやはり辛いことがいっぱい出来てきます。
それでも、知り合えてよかったと思います。

No title 

ころぽて嬢ちゃんへ

そうかぁ。。。
プロフのにゃんこちゃんがねぇ。。。
うちの小太朗も最後までいいわんこだったよ。
お互い寂しくて悲しくて悔しい思いいっぱいしたね。
でも、私も小太朗と会えて本当によかったと思ってます。

コメントありがとね。^^
  • posted by 竜海まま 
  • URL 
  • 2009.07/31 02:18分 
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No title 

こんばんは♪
私のトコも田舎です。
様々な生き物が視線の
中を通り過ぎていますよ~
先月2階廊下にニョロ・・・がいいいったああ~

お父さんのお話は私にとっても大切な話と
なりました。
原因に近い過程は様々で想像できないことばかりが多いから。ありがとう。



  • posted by bery 
  • URL 
  • 2009.08/01 21:02分 
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No title 

beryさん
お返事かなり遅くなってしまってごめんなさい。
また、父親の病室に泊まりこんでおりました。

beryさんの周りも自然がいっぱいのところでしたよね。
でも、2階にニョロニョロンがおりましたかーーーー!!!
う~~~ん、
私、どうもニョロニョロンは苦手で。。。
でも、ニョロニョロンは、人には特に悪い事はしないんですよね。
私達人間が鶏や豚、牛を食べるように、
ニョロニョロンもツバメの雛を食べた訳で、
これは自然界では当たり前のことですよね。
う~~ん、
いろいろ考えさせられた事でした。

コメントありがとうございました。^^
  • posted by 竜海まま 
  • URL 
  • 2009.08/08 21:10分 
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