竜海ままのいろいろ

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なんとなく という事

「嫌いだ。」
と言いながら、本屋さんに行くと、手にして、買ってしまうのが、
村上春樹の本。

登場人物の喋り方とか、行動の描写の仕方とかが、
やけに、キザで理屈っぽい都会っぽいような気がして、
『こんな男性とは付き合いたくないわ』
と、
心で馬鹿にしながらも、いつの間にか、続きを読んでいる。
で、
読解能力がない私は、最後まで読んでも、
結局何をいいたかったのだろう???
と、なる。(笑)
それでも、また次の本を読む。

私がキザで理屈っぽいと感じていたこの文章、言葉の使い方、響き、リズム感に、
実は、なんとなく惹かれてきているのかもしれない。
ストーリーは理解できなくても(笑)

ずっと昔、
次女がまだ幼稚園の頃(正確には2歳位から小学校低学年まで)
次女が眠りにつくまで、毎晩、本を読んであげていた。
最初は、歳相応の絵本から始まった読み聞かせだったが、
そのうち本棚から、次女が好きな本を選び、それを読んでほしいと言い出した。
(上の子達と歳が離れているので、沢山の本があった)
次女は、様々なジャンルの本を選んだが、
童話では、宮沢賢治の本をとても好んだ。
私が読んでも面白いと思った【注文の多い料理店】や【セロひきのゴーシュ】も、勿論好きだったようだが、
次女は、【どんぐりと山猫】が一番好きだったようで、
あるところまで読んでいくと、クククと、いつも笑った。
「何がそんなに面白いの?」
と聞くと、
なんとなく面白いの」
という返事しか返ってはこなかったが、
次女が、言葉の響きとかリズムを楽しんでいるのは、なんとなくわかった。

それでいい。
それがいい。
と、思った。

このなんとなくを、上手く言葉にできると、
小学校の宿題の読書感想文とかが立派に書ける子供になれるのだろうが(笑)、
ただ、
なんとなく、と感じてくれるだけで充分だと、思った。

私が村上春樹の本に惹かれるのは、
昔、次女が【どんぐりと山猫】に惹かれたのと同じなのかもしれない。

小さかった次女は素直に好きと言えたけど、
私は好きと素直に言えない捻くれ者の大人になってしまったのかもしれない。たぶん。

【女のいない男たち】を今、読み終えた。
???
で終わったのに、
さて、次は何を読もうかしら、と思う。
私は、「なんとなく」、としか言えない自分に酔いしれているのかもしれない。たぶん。(笑)

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